学生・企業のための企業紹介・就職支援データベースサービス

「旭大ナビ」とは、旭川市および近郊に所在する企業の情報を「あさひかわ企業ファイル」にまとめ提供して、それを様々な目的で活用できるように構築したシステムの総称です。学生たちの就職活動やキャリア支援の一環として構築しました。旭川初の包括的な地場企業の情報サイトであり、地元各企業の協力を得て実現したものです。

問題意識

大手企業は巨額な費用をかけ、様々なメディアで情報発信したり、至る所に活動網を拡大したりして、たとえ地方でも多くの人が知る存在です。ところが旭川など地方の企業は、優良企業が多いにも関わらず、その存在が地元の人にさえ十分に知られているとはいえません。企業の情報を得る機会や場が少ないのが、その原因の１つだと考えられます。

こういう状況は地域の活力にとって好ましくはありません。たとえば学生たちの就職では、地元志向であるにも関わらず、地元を知るすべが少ないため、優秀な学生ほど大手企業に流れていきます。大手企業は情報発進力でまさり、早くに採用活動を始めるからです。地域で育てた学生が、大都会に就職して、その地を活性化する皮肉な結果になっています。

　企業にすれば、自らの情報を上手く発信せずには、優秀な人材が獲得できません。特に東京などの大学に進学している学生のＵターンや、北海道を希望するＩターンに影響を及ぼす企業情報は、現地では限られているのが現状です。また、こうした人事面に限らず、事業展開においても、企業情報をいかに発信するかは大きな課題の１つになっています。

旭大ナビの目的

[旭川市立大学校舎]

第一義的な目的は、学生たちの就職活動を支援することです。
これまで、就職活動に役立つような、旭川地域の企業情報をシステム的にまとめたものはありませんでした。そこで旭大ナビは、「あさひかわ企業ファイル」でその実現をめざしています。さらにウェブ上に公開することで、そこから派生する多様な目的の達成も狙っています。

• ①地元志向の実現：いつでもＰＣ上で地元の企業情報が得られることは、企業研究の誘因になり、それは結果として、従来からあった地元志向を実現します。
• ②全国から若者を吸引：地元企業の情報を全国各地にいながら得られるため、全国で学ぶ学生のＵターン・Ｉターンを促進できる可能性があります。
• ③事業活性化の支援：掲載企業はホームページを持たなくても、当ナビのフリースペースで人事以外の多様な情報も発信でき、事業展開に活かすことができます。
• ④街の元気づくり：地域に住む人が地元をよく知ることは、郷土愛に繋がり、街を元気にします。知られる方は志気が高まり、それを企業情報の提供を通して支援します。

その他、旭大ナビは、多様なもくろみの下で運営されますが、その中に一貫している考え方は「地域活性化」です。旭大ナビは、旭川市立大学と地域企業が連携を深めながら、情報発信の場を構築して、そこから地域の活力が湧き出ることを最終的な目的としています。